円キャリートレードとは

円キャリートレードという言葉を聞いたことがありますか?

キャリートレードについてはここ数年話題になっていますが、円キャリーの巻き戻しという言葉を最近ではよく耳にします。

別名、円キャリー取引と言いかえられることも結構ありますが、意味は同じです。

キャリートレードとは何か

それでは、まず始めにキャリートレードの意味を理解しておきましょう。

キャリー(carry)は日本語で運ぶ、とか輸送するという意味を持ち、ゴルフのキャリーバッグなどと意味は一緒です。
そう考えると、円キャリートレードとは、直訳すると「円を運ぶ取引」ということになります。

実際には、キャリートレードとは、お金を借りて取引するという意味です。

FXとキャリートレード

FXが日本語で外国為替証拠金取引と呼ばれてるのはFXについての説明でお話しましたが、実はFXもキャリートレードの一つになります。

つまり、私達が普段FX取引において米ドルやポンド、豪ドルなどをロングしている行為は、すべて円キャリートレードと言うことができます。
これらのことから、円キャリートレードは別名「円借り取引」と呼ばれています。

ちなみにユーロドルやポンドドルの取引は別で、ユーロドルならユーロキャリー、ポンドドルならポンドキャリーになります。

同じく米ドル円の取引でもショートポジションの場合は円キャリートレードにはなりません。

円キャリートレードの巻き戻し

我が国日本で使われている「円」は世界中でも金利の低い通貨として有名ですので、FXをはじめ世界的にも金利の低い円を大量に借りて外貨などの取引する人がとても多くなり、円キャリートレードで取引される量が増えた背景があります。

金利の低い通貨で金利の高い物へ投資するのは投資の基本ですからね。

為替に例えれば、低金利通貨の円取引で高金利通貨のドルやオージーなどに投資するのが良い方法と言えるわけです。
特に銀行やファンドと呼ばれる人々は、この投資の基礎を最大限に使っています。

円借り取引であるキャリートレードによって大量の円借りが行われ、それらで米ドルを買う人が極端に増えた結果、みんなが円を売ってドルを買う状態となり、当然一時的に異常な円安になってしまいましたが、アメリカ経済にが傾き始めると大変なことになります。

FX取引で負けたくないのは皆同じです、円借りをして外貨を買っていた人々が一目散に利益確定、我先に逃げろと言わんばかりの状態になってしまいます。
まさに円安バブルの崩壊とも言える状態でしょう。

そして資金がどんどんアメリカから逃げ出すと、今まで売られていた円が一気に買い戻される状態になります。
急激な円安状態が巻き戻って、今度は急激な円高状態になるわけです。

この、急激なドル売り円買い状態が世界経済をさらに圧迫し、悪循環のスパイラルになって無限に円高状態が続く事態が円キャリーの巻き戻しと呼ばれるものです。

ビデオテープの巻き戻しと理屈は同じですね。
最後まで見終わった映画は巻き戻ししなくてはなりません、終わらない映画がないのと同じで、永遠と一方向に流れ続けるテープもないということなのです。

日本の景気が良くなると日本の価値が上がるので、本来は円高になるはずですが、おかしなことに日本の金利が低いので、景気が良くても日本人も外国人もみんな海外へお金を流してしまい、本来の円高円安の概念とは逆の動きをしてしまうのが円キャリートレードと言う名の奇妙な現象なのです。

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