韓国通貨危機
韓国通貨危機は、2008年に大韓民国の通貨である韓国ウォンが急落したことを言います。
つい最近起こった出来事で、まだ記憶に新しい通貨危機であり、韓国政府は4兆3000億ウォンの金融資金支援を発表したり、4兆ウォンの融資保証限度の上積みを発表しましたが、現在も韓国通貨危機は続いています。
韓国通貨危機の発端は、2007年より市場に大きな影響を及ぼし、本格的に問題視され始めたサブプライムショックだと言われています。
この頃から韓国の国際収支は悪化しており、短期対外債務の比率は急激に高まっている状態になっていました。
そして、2008年9月、アメリカの大手投資銀行であるリーマンブラザーズが破綻すると、アメリカをはじめとする世界の信用収縮が強まり、インターバンク市場で過剰なドル不足が発生、その時に最もドル不足の影響を受けたのが、韓国ウォンであると言われています。
さらに2008年9月、償還時期を迎えた多くの短期対外債務とドル不足が重なり、韓国ウォンは急落し、韓国通貨危機が発生しました。
韓国ウォンは、この記事を書いている2008年10月現在もアジア通貨危機以来の安値を更新しており、韓国通貨危機が今後韓国経済にどういった影響を与えて行くのかを見守っていかなければなりません。
韓国通貨危機は、地元韓国では別名、9月危機とも呼ばれています。