RSI
RSIは、チャート分析やテクニカルにおいて使われる人気かつ定番の指標です。
FXでもRSIは頻繁に使われているので、初心者の人も計算式と合わせて覚えておくのがいいでしょう。
テクニカル分析には大きく分けると2つ存在し、その一つがトレンド系と呼ばれるものです。トレンド系の代表指標は、ボリンジャーバンドや、雲を使う一目均衡表です。
そして、トレンド系指標に対するのがモメンタム系というもので、為替の売り過ぎと買い過ぎを測るテクニカル分析です。
RSIは、2番目のモメンタム系と言う部類に入ります。
為替というのは下がり続けることはなく、逆に上がり続けることもありません、上がっては少し戻して、また上昇して少し戻るの繰り返しで、トレンドを作り上げてチャートになって行きます。
そこで、売られ過ぎだからそろそろ反転するだろうという考えや、いくらなんでも上がり過ぎ、そろそろ下がるだろうということを数値として知りたい時に有効なのがモメンタム系のテクニカル分析でありRSI(相対力指数)になるのです。
読み方は「アールエスアイ」となります。
RSIは、テクニカル分析の一つのパラボリックを考案したJWワイルダーという人が開発しました。
この、JWワイルダーは他にも色々なFXのテクニカル分析考案しています。
RSIの計算式
RSIを計算する為には計算式を知っておかなくてはなりません
現在はFX専用の取引ツールを使って、クリック一つでRSIのチャートグラフや数値を一瞬にして表示することができますが、計算方法を知っておくことでより応用した使い方ができるようになるでしょう。
計算式は以下のようになります。
RSI = a ÷ (a + b)
- 「a」は過去一定期間における値上がり幅の合計の絶対値
- 「b」は過去一定期間におけるぅ値下がり幅の合計の絶対値
公式を覚えるだけなので、RSIの計算式も覚えてしまえば簡単ですね。
RSIを用いたチャートの見方
チャートの画像はGMOクリック証券のChart Goldを使っています。
(クリックで画像拡大)
基本的な使い方としては、RSIのチャート上のグラフが20%30%の水準であるならば、これは売られ過ぎと判断し、買いシグナルとなります。
下がりきったからそろそろ反発なのではないかということです。
そしてその逆パターン、為替の上昇時にテクニカル分析して、RSIのチャートグラフが70%〜80%の値を示せば、今度は買われ過ぎだろうと判断します。
この場合は売りシグナルとなります。
逆行現象
テクニカル分析で起こる逆行現象は、もちろんRSIでも発生します。
さきほどの説明の場合だと、基本的に為替が上がればRSIも上昇し、為替が下がるとRSIも下落する動きになるのが普通です。
しかし、この逆行現象が起こると一概にそうならない場合があります。
例えばFXでは、ドル円チャートが下がったのにテクニカル分析に反してRSIが上昇する場合があります。
この状態が逆行現象と言うもので、反転の予兆となり、RSIのコンバージェンス現象と呼ばれます。
為替が下落しているにも関わらず、テクニカル分析でRSIが上昇し始めた場合などは逆行現象の発生と見て買いシグナルになるわけです。
トレンド相場に弱いRSI
FXのRSIにも当然ダマシが存在します。
RSIが75%越えの時点で上がり過ぎとなっても、チャートは横ばいのまま下がることなく再び上昇を続けるなど、相場に強いトレンドが発生している場合に効果が薄いということを表しています。
ですのでRSI単体だけで売買の判断はせず、FXではMACDや先ほど紹介した一目均衡表、そしてJEワイルダー氏考案のパラボリックといった他のテクニカル分析と併用して使用するのが重要です。