ジム・ロジャーズ
ジム・ロジャーズ(Jim Rogers)は、1942年10月19日に生まれた米アラバマ州出身の投資家で、現在でもジム・ロジャーズホールディングスの会長として活躍する偉大な投資家の一人です。
日本の投資雑誌などでも度々見かける投資家なので、ジム・ロジャーズの名前を一度は聞いたことがあると言う人も多いでしょう。
ソロスと共に巨万の富を築く
1964年、エール大学を卒業したジム・ロジャーズは、夏休みのアルバイトで投資銀行のDominick & Dominickで働き、そこで初めて投資に興味を持ったと言われています。
その後ジム・ロジャーズは、英オックスフォード大学に留学し、その奨学金で初めて株式投資を始めました。オックスフォード大学を卒業した後は米陸軍に所属しましたが、その2年後、ロジャーズは再びアメリカの金融地区、ウォール街に戻ってきます。
見習いのアナリストとしてウォール街で働いていたジム・ロジャーズは、投資銀行投資銀行Arnhold & S.Bleichroederで働いている時に著名な投資家であるジョージ・ソロスと出会い、10年間で3365%のリターンを得たと言われ、20世紀最も成功したと言われる伝説のヘッジファンド、クォンタム・ファンドをジョージ・ソロスと共に共同設立しました。
2人の偉大な投資家によって運用され、絶頂期にあったクォンタム・ファンドでしたが、考え方の違いから1980年、ジム・ロジャーズはクォンタム・ファンドを離れます。
世界中を回る投資家、ジム・ロジャーズ
クォンタム・ファンドを離れた後、ジム・ロジャーズはコロンビア大学の客員教授になったり、テレビの司会を務めたりしていました。
この頃から、ジム・ロジャーズは中国をはじめとする世界各地を自動車やオートバイで自ら旅行し、冒険しながら世界各地での投資チャンスを実際に見つけて新興国を中心とした投資で成功を収めます。
1990年から2年間は、愛用のバイクで世界6大陸を回って冒険するという旅行に出かけました。
この距離は65000マイルにも及ぶと言われており、ギネスブックにも掲載されたようです。
また、1999年には3年をかけて愛用のベンツで116カ国、245000キロメートルを回ったと言われています。
現在のジム・ロジャーズとアジア投資
商品相場の上昇を予期していたジム・ロジャーズは、1998年にRICI(Rogers International Commodity index)というコモディティファンド(商品ファンド)を設立し、原油をはじめとした商品相場の上昇に乗り300%以上の利益を得ました。
ジム・ロジャーズは、21世紀は中国の時代であると語っており、2007年よりニューヨークを離れてシンガポールに移住し、現在では中国株式市場を中心とした中国市場に積極的に投資を行っています。
「他人の情報を信じずに、実際に自分の目で見て確信が持てたものにのみ投資を行う」
というのがジム・ロジャーズの信念であり投資方法です。