ロシア通貨危機

ロシア通貨危機(ロシア財政危機)は、アジア通貨危機以降の1998年に起こった通貨財政危機のことです。

当時のロシアの貿易は輸出のほとんどは、石油、天然ガスなどの天然資源に頼っていました。
しかし、原油価格の下落や輸出原油税収が減少したこと、そしてアジア通貨危機の余波を受けたことにより、ロシアの財政は急激に悪化し、経済混乱、株価下落などが起こってしまいました。

世界的な景気の悪化によって、投資家のリスク回避の動きも強まり、当時金利とリスクの高かったロシアの金融商品よりも米国債券などの安全な金融商品への資金移動が強まり、ロシアからの資金が逃げてしまう状態が続きました。

さらに、当時下落していたロシア関連株やロシア通貨であるロシアルーブルを安易に割安と感じて投資を再開したヘッジファンドがさらなるロシア株の下落により損失を被り、多くのファンドが倒産の危機に陥るなどロシア通貨危機の深刻さは日に日に増して行きました。

特にアメリカの巨大ヘッジファンドであるロングタームキャピタルマネジメント(LTCM)は、このロシア通貨危機により巨額の損失を被り破綻に陥ってしまいました。

それまでLTCMは年利約40%という成績を上げており、LTCMの手法を真似て同様にロシアに投資したファンドが続いたことも金融危機の下落の拡大になったのでしょう。
そしてついに1998年8月17日、ロシアルーブルの大幅な下落の末、ロシア中央銀行の行った対外債務の90日間支払停止をせざるをえなくなってしまいました。

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